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2014年6月27日 (金)

小名木善行先生の☆百人一首(第16回)50〜53番歌

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楽しみにしていた、ねず先生の百人一首の解説もついに50番台に突入しました。

私にとっては、名前がたくさんでて来ると、しかも似たような名前ばかりで、こんがらがってわからなくなりますので、家系図を、探してきました(^_^)v

道綱の異母兄弟には、源氏物語で有名な道長がいるのですね。

そのお二人のお父様が兼家。

兼家の側室が道綱の母です。

最近、百人一首を理解する上で、どのような婚姻関係があるのかを下調べしないと、現代のような結婚と勘違いして、間違った感想をもちやすいので危険です。

道長と道綱のお母様同士は、姉妹。

さらに複雑です。

現代では、推し量れない社会秩序があったのでしょうね。

それでも言えることは、千年前でも女性が道綱の母や、紫式部のように時の最大権力者に対しての嫉妬や不満を文学として残せる日本は、素晴らしい国柄だったのだな〜ということです。

しかも、寵愛されている時ならいざ知らず、寵愛されなくなっても人間として尊重された証拠です。

他の国なら、殺されるかもしれないし、食べられちゃうかもしれないし、売られちゃうかもしれない。

ましてや文学として残っているなんてありえないことでしょう(⌒-⌒; )

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53番歌 右大将道綱母(うだいしょうみちつなのはは)

嘆きつつひとり寝る夜の明くる間は
いかに久しきものとかは知る

なけきつつ
ひとりぬるよの
あくるまは
いかにひさしき
ものとかはしる
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この右大将道綱母というのは、藤原道綱の母といった方が馴染みがあるかもしれません。
衣通姫(そとおりひめ)、小野小町(おののこまち)と並んで、本朝三大美女のひとりに数えられる女性です。
10世紀の女性で、「蜻蛉日記(かげろうにっき)」の著者としても知られています。

「蜻蛉日記」は、平安女流文学のさきがけとなった日記文学で、もしかすると世界最古の女流文学書といえるかもしれないものです。
「蜻蛉日記」の成立が975年頃、清少納言の「枕草子」が996年頃、紫式部の「源氏物語」が1005年頃の成立です。

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道綱の母の歌は、その歌の出展ともなっている蜻蛉日記を見ると、女性の立場から、帰らぬ夫(兼家)に対して、「他の女性のもとに通っているのでは」と嫉妬に胸を焦がす様子が書かれていますが、では実際に兼家が、ほんとうに別な女性のもとに通っていたのかといえば、実は、そうとばかりもいえないのです。

なにせ関白太政大臣です。公人なのです。
この世のありとあらゆる出来事について、実情を把握し、決断をしなければならない地位にあります。自分の私的な時間を過ごせることのほうが、むしろ珍しいという情況にあるわけです。
しかも、子を産み、子孫を残さなければ、せっかくの摂関家となっていても、家は廃絶となってしまう。
ですから、どうしても子をつくらなければならい。兼家にしてみれば、それもまた仕事のうちなのです。

ただ愛を求める女性と、公人として仕事に責任を持たなければならない男性。
どちらも愛の炎に焼かれながら、かならずしも自由な時間を持てない男性と、ただひたすらに男性の愛を求める女性の愛しさ。


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そうですね〜

今でこそ、女性も愛に生きる以外のたくさんの選択肢ができましたが、

少し前の日本では、女性は子として、妻として、母として愛に生きることが全てであったと思います。

ねず先生流百人一首を通して、愛に生きる健気で一途な女性たち、男女間の戀と同じように、公のキミに対して私心を捨て、忠義の心で頑張った男性の生き様が、よーく理解できました。

そして寵愛を失っても、母として立派に役目を果たした道綱の母は、讃えられるべき存在ですね。

ですが、現代人の私としては
お婆さんになったとしても自分だけを愛してもらえる一夫一婦制の現代に生まれて良かった(^.^)
嫉妬という感情は、疲れますものね(>人<;)

きっと、こんな時代が来ることが、永年女性たちの悲願だったのではないかしら。

ずーっと昔から、伊勢や小町のように現代風の「恋の達人」がいらしたということも、とっても嬉しいことです\(^o^)/

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千年前の、彼女たちが現代に生まれ変わったとしたら。。。

どんな人生を選択するのだろう。

きっと、持って生まれた美貌と才能で

いつまでも愛され続ける人生を選択するに違いない。

妻として、母として、縛られる生き方はしないのではないかしら。

もしかしたら、逆に男性を嫉妬させるような自由奔放な戀を選択するかもしれない。

自分自身を幸せにする為だけの人生を、謳歌するかもしれないな。

youtu.be/skUD_eWldZY

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