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2016年9月15日 (木)

秋の七草

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ナデシコは、繊細なピンクの花を咲かせます。
その小さくてつつましく控え目で可憐な花の姿に、日本女性の美しさを重ねた言葉が、「大和撫子(やまとなでしこ)」です。

「万葉集」では26種詠まれています。

 なでしこが その花にもが 朝な朝な
 手に取り持ちて 恋ひぬ日なけむ
        (大伴家持)

(通解)あなたが撫子(なでしこ)の花だったなら、私は毎朝、手に取ってあなたを愛でることでしょう。

 秋さらば 見つつ偲へと妹が植ゑし
 やどのなでしこ 咲きにけるかも

これも大伴家持の歌です。
この歌は、天平11年の作ですが、この年の6月に家持は、奥さんを亡くしています。

その奥さんが、生前、「秋になったら、いっしょに眺めましょうね」と言って、なでしこを、庭に植えた。
秋になって、その撫子が、家の敷石のかたわらに咲いている。

「おまえが、そばにいてくれらなら」
そう思う家持の悲しみが、胸を打つ名作です。

なでしこは、女性の美しさと、手の中に入れて愛でたいと思わせるほどの可憐さを象徴しています。
そんな美しい愛する妻の、こぼれるような笑顔。
そして緑の中に咲く、ピンクの花。
文字は白黒だけれど、歌は、美しい色彩に彩られています。

どういうわけか、なでしこは、西洋の花言葉でも「長く続く愛情」とされています。
そういう不思議なイメージを抱かせるきれいな花です。

また、なでしこには、英語名で「ピンク pink」の名前があり、また、「輝く目」のという意味もあります。
ピンク色の語源も、なでしこの花からきています。

もうひとつ、なでしこを歌った、こんどは俳句です。
小林一茶の作です。

  御地蔵や
  花なでしこの
     真ん中に

きれいな秋の夕焼け空に赤とんぼが舞い、稲刈りを終えた田んぼは、黄色く色づいています。
道ばたにふとみると、緑の葉に彩られて、ピンクのなでしこの花が咲いている。
その真ん中には、ちいさなお地蔵さんが、赤い前掛けをつけて、そっと立っている。
そんな情景が目に浮かびます。

和歌、短歌、俳句に限らず、日本画や文学などにおいても、日本文学などでは、こうしてものすごく簡素化し、簡略化した中に、くっきりと浮かび上がる色彩豊かな情景や、背景などを連想させるものが、秀作とされます。

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***
ここのところ週末は、いつも台風が来ています。
しかも、大きな台風だから被害もひどい…>_<…

だけど今夜はお月見の日です。
素敵なお月見様が見られるといいですね(^_^)v

youtu.be/PNybuBNT-vA

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